当日の様子

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▲エントランスに設置されたバルーン

第7回名古屋大学ホームカミングデイが、10月15日(土)、東山キャンパス及び大幸キャンパスにおいて開催されました。

当日は、あいにくの雨天にも関わらず、同窓生や在学生の家族、近隣住民の方々を中心におよそ4,000名の参加がありました。

今年度は、未来を耕す「人・緑・食」をメインテーマとし、大学院生命農学研究科を中心部局として開催しました。昨年同様、当日の運営には学生も加わり、名大祭本部実行委員会や水泳部、陸上部に所属する多くの学生と教職員とが力を合わせ、総合案内、会場整理などの業務にあたりました。

名古屋大学の集い


▲国際交流貢献顕彰授与式の様子

▲名古屋大学の集いの司会を務めた
浦口アナウンサー

▲名古屋フィルハーモニー交響楽団の
演奏の様子

今年7月に国の登録有形文化財に指定された豊田講堂では、周年記念同窓生(卒業後10周年、20周年、30周年、40周年、50周年)の方々を中心とした多くの関係者の参加のもと、教育学部卒業生の浦口史帆東海テレビ放送アナウンサーの司会により「名古屋大学の集い」を開催しました。

第1部では、M口総長、太田和宏名古屋大学全学同窓会顧問からのあいさつ、伊藤義人同代表幹事からの活動報告及び名古屋大学国際交流貢献顕彰授与式が行われました。国際的人材群創出のさらなる促進を目的として昨年度設立された同顕彰は、カリド・ラシド氏、楊 立氏、アピナン・スプラサート氏の3名に贈られ、当日出席したカリド氏とアピナン氏に表彰状と記念品が授与されました。

続く第2部では、名古屋フィルハーモニー交響楽団のコンサートが行われ、チャイコフスキー作曲のヴァイオリン協奏曲やベートーヴェン作曲の交響曲第7番等が演奏されました。

周年記念同窓生への招待状の送付は昨年度から開始しましたが、来年度に周年記念を迎える同窓生の方から次回の行事についての紹介があるなど、10年に一度の招待が定着しつつあります。

なお、名古屋大学基金に対する高額寄附者(100口以上)の方で参加を希望された方には、ご支援に対し感謝の意を表するため、指定席を用意しました。

学術講演会


▲学術講演会「明日を拓く
『人・緑・食』」の様子

▲ヤギと触れ合えるコーナーの様子

シンポジオンホールでは、今年度のテーマに基づき、学術講演会「明日を拓く『人・緑・食』」を開催しました。

農学部卒業生の島川未有JRT 四国放送アナウンサーの司会のもと、服部生命農学研究科長がコーディネータを務め、生源寺眞一生命農学研究科教授から「世界の食料・日本の農業」、芦苅基行生物機能開発利用研究センター教授から「名大ブランドスーパーライス育成へ向けて!」、下村吉治生命農学研究科教授から「食と健康:生活習慣病予防のための食事と食べ方」と題した講演が行われました。

人類の持続的成長に不可欠な「食・環境・健康」の基盤が揺らぎつつある現代において、これからの人材育成や科学技術の方向性はどうあるべきか、地域の方々とともに考える時間となりました。

また、シンポジオンホールと隣接するアトリウムでは、大学院生命農学研究科の研究を紹介するポスターの展示が行われ、テラスでは、同研究科附属フィールド科学教育研究センター東郷フィールドで飼育されている親子のヤギなどと触れ合えるコーナーが設置されました。

体験企画「名大東山キャンパス雑木林の生物多様性を観察しよう!」


▲体験企画「名大東山キャンパス雑木林の
生物多様性を観察しよう!」の様子

雑木林の散策と東山キャンパス内で見ることのできる樹木、昆虫、鳥のパネル展示を行う「名大東山キャンパス雑木林の生物多様性を観察しよう!」を、好評につき今年度も開催しました。特に雑木林の散策は大変多くの方から事前の申し込みがあり、抽選により参加者を決定するほどの人気を博しました。

雨のため、雑木林の散策の1回目は、野依記念学術交流館内のホールでの説明となりました。本学教員が、実際の散策コースで採取した樹木の葉やどんぐり等を示しながら、本学の敷地内で観察できる自然環境について解説しました。雨のあがった2回目からは、参加者が携帯サイズの「雑木林マップ」を片手に、本学教員と大学院生のガイドを聞きながら約1時間かけてキャンパス内を散策し、樹木や草などを観察しながら地域の環境について学び、地球環境について考えました。

野依記念学術交流館1階では、「雑木林の生物多様性」と題し、散策コースで観察できる樹木、散策コースに生息する昆虫や鳥、本学の記念樹などに関するポスター展示が行われました。

体験企画「名大ウォーキングツアー」

島岡 清本学名誉教授の監修のもと、ウォーキングにより健康管理を意識しながら、ツアー形式で東山キャンパス内を散策する企画を実施しました。在学生による案内のもと、参加者は豊田講堂をスタートして、赤ア記念研究館やノーベル賞展示室など、東山キャンパス内にある教育研究施設や見どころスポットを見学しました。

今年は91歳というご高齢の方も参加され、ゆっくり歩くことで本学の今を感じてもらうことができたようです。

体験企画「科学実験を体験しよう!」

野依記念学術交流館1階カフェスペースでは、本学の理系女子学生で構成されるコミュニティ「あかりんご隊」による、小学生から高校生を対象とした科学実験体験企画が開催されました。今年は、化学反応を利用した人工スライムをつくる実験などを行いました。参加者は、学生たちの手元を熱心にのぞき込んでいました。

体験企画「スポーツ行事」

陸上競技場では、名古屋グランパススクールコーチによる親子ふれあいサッカー教室が行われました。

名古屋グランパスは、名古屋市を中心に地域に根ざした愛されるクラブづくりを理念として掲げており、その方向性はホームカミングデイの「知識基盤社会」の中核として地域貢献の使命を果たすという目標と合致しています。

昨年度に引き続き多数の応募がありましたが、名古屋グランパスの好意により予定人数を超えて申込者を受け入れ、参加者は雨の上がった陸上競技場で、楽しく汗を流しました。

多彩な講演会・展示の数々


▲野依記念学術交流館での音楽演奏の一幕

▲体験企画「科学実験を体験しよう!」の様子

▲サッカー教室で汗を流す参加者

▲環境医学研究所市民公開講座
「癌の新たな治療戦略」の様子

メインテーマに沿った学術講演会・展示に加えて、各学部・大学院が主催する催しも数多く行われました。

大学院法学研究科では、同日、名古屋大学名誉博士の称号を授与された柴田昌治日本ガイシ株式会社相談役による講演会が開催され、柴田相談役は、「グローバル化の中の日本の国際競争力−若者へのメッセージ」と題し、グローバル化が急速に進む中での日本の国際競争力や、学生が身につけるべき能力について話しました。

野依記念学術交流館2階大会議室では、環境医学研究所による市民公開講座「癌の新たな治療戦略」が開催され、学内外から5名の講師を招き、「大腸がん:早期発見のすすめ」と題した講演やパネルディスカッションが行われました。

附属図書館では、秋季特別展「そろばんと和算書−日本の計算文化にふれる−」、図書館スタンプラリー、図書館体験・見学ツアー等が開催されました。

博物館では、企画展「ミクロの美術館」、現役学生による博物館ガイドツアー、西側キャンパスにある野外観察園見学会など、様々な行事が行われました。

また、名古屋大学創基140周年記念展を豊田講堂アトリウムで開催し、創基当初の歴史に関わる貴重な資料を展示しました。

その他趣向を凝らしたイベント


▲学内をゆったり走るベロタクシー

豊田講堂南側ピロティの販売コーナーでは、本のリユース市、大学生協による名大グッズ等の販売が行われました。

また、昨年度導入し、行列ができるほどの人気だったベロタクシー(自転車タクシー)を今年度も運行しました。ホームカミングデイの1週間前には、ホームカミングデイのガイドブックと同じデザインのラッピングを施したベロタクシーが名古屋の街を走り、広報活動にも一役買いました。ホームカミングデイ当日には、雨の影響で運行開始が1時間ほど遅れるというアクシデントもありましたが、学内をゆったりと移動するベロタクシーの姿は、環境に配慮する本学らしい光景でした。

同窓会、保護者等対象企画行事、施設公開


▲超高圧電子顕微鏡施設見学ツアー

▲2008ノーベル賞展示室

各学部・大学院の同窓会関係行事についても例年どおり行われました。講演会も多数開催され、同窓生だけでなく、在学生の保護者や一般市民の方々にも開放されました。その他、同窓会ならではの行事も数多く行われ、キャンパス内で学生時代の思い出等を語り合う同窓生の姿が多く見受けられました。

また、教育・研究をはじめとする現在の本学の取り組みをご理解いただくため、保護者等を対象とした企画行事も多数開催されました。13の学部・研究科において、教育目標・教育課題や進路・就職状況等に関する説明や、教員と保護者との面談形式での相談会などがそれぞれ趣向を凝らした内容で行われました。保護者等対象企画行事に参加した方には、日頃学生が食べている食事を体験してもらうという趣旨から、大学生協の無料食事券が配布されました。

さらに、超高圧電子顕微鏡施設、2008ノーベル賞展示室、情報基盤センター、野依記念物質科学研究館、赤ア記念研究館では、施設公開や見学ツアーが開催され、参加者は、普段目にすることのない大学の設備、施設を間近に見学していました。