当日の様子

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▲当日の様子

第8回名古屋大学ホームカミングデイが、10月20日(土)、東山キャンパス・大幸キャンパスにおいて、全学同窓会との協力体制により開催されました。当日は、好天に恵まれ、同窓生や在学生のご家族、近隣住民の方々を中心に3,600名を超える参加者がありました。

今年度は、法学研究科及び法政国際教育協力研究センター(CALE)に行事全体の核となる中心部局を依頼し、「国際化」をキーワードに、地域と大学で考える「世界のなかの日本、日本のなかの世界」というメインテーマを設定しました。

当日の行事運営については、学生にも依頼し、名大祭本部実行委員会や水泳部、陸上部に所属する多くの学生と教職員とが力を合わせ、総合案内、駐車整理などの業務にあたりました。 行事運営だけでなく、企画部分においても現役学生や留学生が参画し、同窓生らと触れあう景色が見られました。

名古屋大学の集い

豊田講堂において、同窓生(卒業後10周年、20周年、30周年、40周年、50周年を迎えた同窓生)の方々を中心に、多くの関係者にご参加いただき、「名古屋大学の集い」を開催しました。

第一部では、司会を教育学部卒業生の浦口史帆アナウンサー(東海テレビ放送)にお願いし、M口総長及び豊田章一郎全学同窓会会長の挨拶、伊藤義人全学同窓会代表幹事・ホームカミングデイディレクターからの活動報告、名古屋大学国際交流貢献顕彰授与式に加え、今年度、全学同窓会が設立10周年を迎えたことを記念する式典が行われました。韓国支部をはじめとする全学同窓会海外支部の支部長又は代理の方々に登壇いただき、豊田会長からアカデミックガウンの目録や感謝状、記念品が贈呈されました。

第二部では、昨年度に引き続き、名古屋フィルハーモニー交響楽団にコンサートをお願いしました。指揮を大井剛史氏に、ヴァイオリンを吉田恭子氏に依頼し、アンコールを含めて4曲演奏していただきました。 なお、名古屋大学基金に対する高額寄附者(100口以上)の方々には、ご支援に対する感謝の意を表するため、第一部、第二部を通じて、指定席を用意しました。

また、一階席は周年同窓生のための座席とし、卒業年次別で座席のブロックを用意しました。各ブロックで旧交を温める姿が見受けられました。

国際的人材群創出のさらなる促進を目的とする「名古屋大学国際交流貢献顕彰」においては、潘 偉(パン ウェイ)氏・Le Thanh Long(レ タイン ロン)氏に表彰状と記念品が授与されました。


▲「名古屋大学の集い第1部」
濵口総長による開催挨拶


▲「第1部」豊田章一郎全学同窓会
会長による挨拶


▲「第1部・全学同窓会10周年記念企画」
豊田会長から会学同窓会支部長への
感謝状の贈呈


▲「第1部・全学同窓会10周年記念企画」
豊田会長、濵口総長、伊藤代表幹事、
海外各支部長や代理の方々


▲「第1部・国際交流貢献顕彰授与式」
パン ウェイ氏(右)、レ タイン ロン氏(左)


▲司会の浦口史帆氏



▲「第2部」ヴァイオリンの吉田恭子氏


▲「第2部」指揮の大井剛史氏と
名古屋フィルハーモニー交響楽団

 

 

丹羽宇一郎記念講演等


▲名古屋大学と学生の国際化について
熱く語る丹羽大使

シンポジオンでは、丹羽宇一郎全学同窓会副会長(中華人民共和国駐箚特命全権大使)による記念講演を開催しました。「国際化」という今年度のホームカミングデイのキーワードに即し、記念講演のテーマは「グローバル化時代の大学と学生に求めるもの 〜名古屋大学からNagoya Universityへ〜」としました。司会は経済学部卒業生の若狭敬一アナウンサー(中部日本放送)にお願いしました。

非常に大勢の方にご参加いただき、会場は立ち見の方も多くいらっしゃいました。報道陣も多く集まり、注目度の高さが伺えました。

記念講演の後は、ベトナム、カンボジア、モンゴル、ウズベキスタンなどに設置した「日本法教育研究センター」とテレビ会議システムを接続し、現地の学生と懇談する場面もありました。 また、シンポジオンと隣接するアトリウムでは、法政国際教育協力研究センターが中心となり、ベトナム、ウズベキスタン、モンゴル等アジア諸国の物産品の展示・販売が行われ、自国の民族衣装を着用した留学生が、普段日本では手に入りにくい珍しい民芸品などを販売しました。


▲定形研究科長からの挨拶


▲司会の若狭敬一アナウンサー


▲ご講演後に留学生と談笑される丹羽大使

豊田講堂見学ツアー


▲豊田講堂時計塔下のバルコニーにて

今年度からの新企画として、名古屋大学のシンボルでもある、豊田講堂の内部をツアー形式で見学していただきました。

現役学生のガイドが、登録有形文化財に登録された際のプレートなどを案内した後、普段は入ることのできない豊田講堂の時計塔の内部へも参加者の方々に入っていただき、赤ア勇特別教授の研究功績を称えて組み込まれた青色LEDの時計を間近に感じていただきました。

体験企画「名大ウォーキングツアー」

島岡清名誉教授の監修の下、ウォーキングで健康づくりを意識しながら、ツアー形式で東山キャンパス内を散策しました。豊田講堂をスタートし、赤ア記念研究館やノーベル賞展示室など、東山キャンパス内にある教育研究施設や見どころスポットを、現役学生のツアーガイドが案内しました。


▲多くの方に参加いただいたウォーキングツアー


▲監修をしていただいている島岡清名誉教授

体験企画「科学実験を体験しよう!」


▲子どもに大人気だったあかりんご隊企画

野依記念学術交流館1階カフェスペースでは、名古屋大学の理系女子学生で構成されるコミュニティ「あかりんご隊」による、子ども対象の科学実験体験企画が開催されました。今年は、3Dの立体絵を描く実験などを体験していただきました。

名古屋大学ミュージアム活性化プロジェクト(NUMAP)


▲NUMAP「ポケットミュージアム」にて
特殊なカメラで外を眺める様子

豊田講堂前広場では、学生・若手研究者が中心となって「触れて感じる! ポケットミュージアム」が開催され、赤外線カメラなどの機材を用いて、普段は「見えない世界」が見えるようになる企画などが行われました。

大幸デイ

 ホームカミングデイは、東山キャンパスだけではなく、大幸キャンパスにおいても開催しています。大幸キャンパスでは、午前中に市民公開講座「感染症をめぐる最近の話題:薬剤耐性菌、子宮がんウイルス」が、午後には「子どもと家族の療養生活と支援」〜学生サークル「おうちプロジェクト」共催企画〜 が医学系研究科(保健学)によって開催されました。

多彩な講演会・展示の数々


▲教育発達科学研究科:アナウンサーの
仕事について話す浦口史帆さん

メインテーマに沿った記念講演・展示に加えて、ホームカミングデイでは、各学部・大学院が主催する催しも数多く行われました。

教育発達科学研究科では、名古屋大学の集いで司会を務めた浦口史帆さんと、テレビアナウンサーの仕事について対談が行われました。

法学研究科では、文系総合館にある法廷教室を公開しました。

野依記念学術交流館2階カンファレンスホールでは、環境医学研究所市民公開講座「糖尿病と肥満−研究と治療の最前線」が開催され、学内外から4名の講師を招き、「食欲、肥満、長寿を科学する」をはじめとした講演及びパネルディスカッションが行われました。

附属図書館が豊田講堂ホワイエにおいて開催した「時を超える贈り物〜貴重書コレクション〜」では、「徳川秀忠自筆かな書状」や「解体新書」、「リヴァイアサン」など附属図書館所蔵の中でも選りすぐりの貴重書が展示され、700人を超える来場者がありました。中央図書館の館内では、オープンライブラリーや図書館スタンプラリー、学生による活動・成果発表会が行われました。

博物館では、企画展「西條八束と日本陸水学の流れ」や、企画展に関連した特別講演会、西側キャンパスにある野外観察園見学会など、様々な行事が行われました。

ES総合館では、あいちサイエンスフェスティバルの行事の一環として、市民向けシンポジウム「先端科学技術と社会」が開催されました。


▲法学研究科:「模擬法廷教室」での体験


▲豊田講堂:数々の貴重書が公開された
附属図書館企画の「貴重書コレクション」


▲博物館:電子顕微鏡で様々なものを
観察する「ミクロの探検隊」

その他趣向を凝らしたイベント

豊田講堂南側ピロティの販売コーナーでは、本のリユース市、大学生協による名大グッズ等の販売が行われました。 豊田講堂前庭ステージでは、国際開発研究科がカルチャーショーを開催し、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ等から来た留学生が、それぞれ自国のダンスや歌などを披露しました。

豊田講堂前広場では、グリーンモビリティ連携研究センターがセグウェイ体験コーナーを設置し、インストラクターによる乗車指導の下、大勢の方にセグウェイを体験していただきました。


▲学術書など珍しい書物を安価に販売する
「図書館のリユース市」


▲「名大まんじゅう」など名大生協による
名大グッズ販売


▲東郷フィールドの大地で育てられた
新鮮野菜や米の販売


▲100名を超える留学生が出演した
「カルチャーショー」


▲セグウェイの乗車体験

同窓会、保護者等対象企画行事、施設公開

各学部・研究科では、同窓会関係行事についても例年どおり行われました。講演会等は、同窓生だけでなく在学生の保護者等、一般市民の方々にも開放し、開催されました。その他、同窓会ならではの行事も数多く行われました。

また、教育・研究をはじめとする現在の名古屋大学の取り組みをご理解いただくため、保護者等を対象とした企画行事についても開催されました。13の学部・研究科において、教育目標・教育課題及び進路・就職状況等に関する説明や教員と保護者との面談形式での相談会など、部局毎に趣向を凝らした内容で行われました。 保護者等対象企画行事に参加された方全員に、大学生協の無料食事券を配付し、日頃、学生が食べている食事を体験していただきました。

超高圧電子顕微鏡施設、2008年ノーベル物理学賞・化学賞展示室、情報基盤センター、野依記念物質科学研究館ケミストリーギャラリー、赤ア記念研究館展示室では、施設公開や見学ツアーが開催されました。 普段見ることのできない大学の設備、施設に触れることで、参加者の皆様には、今の名古屋大学を直に感じていただくことができました。